考課者間のバラつきを調整せよ
古山喜章です。
夏の賞与を控え、
人事考課を進めている企業が多い時機です。
人事考課には、さまざまな項目があります。
業績項目、情意項目、能力項目、など、
そのそれぞれが、
積極性や協調性、職務知識や自己啓発、
などに分かれてゆきます。
しかし、多くの中小企業の場合、つまるところ、
評価者が、
あらかじめ落としどころを見据えて点数配分している、
ということが多いです。
「彼はBになるように、評価点数をうまくちらばらしておこう」
といった具合です。
(思い当たる節はありませんか?)
こうなると、個々の項目がどうとか、ほとんど関係ありません。
それでも、全体評価に対する、評価者の甘辛は残ります。
考課者間のバラつきがでるわけです。
中小企業の人事担当者は、その甘辛をこそ、
見抜いて調整しなければいけないのです。
考課者による評価をエクセルでデータベース化し、
考課者単位で評価結果を並べ替えます。
そうすれば、甘辛の具合が一目で見えてきます。
評価が甘ければ下駄を脱がせる。
評価が辛ければ下駄をはかせる。
甘辛のあった考課者には、
直接、あるいは直属上司を通じて、
この状況を伝えなければいけません。
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