商売の原点
ICOの森垣英和です。
先日、インドでビジネスをしている友人が久し振りに帰国し、食事を一緒にしました。
友人曰く、
「インド人と商売するのは疲れるワ。しかし、商売のコツが掴めたらおもしろいワ。」
「どこがおもしろいねん?」と私。
友人によると、インド人の商売の特長として
①商売のためにはウソ(方便)を平気でいう。自分のペースにもって行くためなら、騙しても神は許し給うと本気で思っている。騙されるほうが悪い。
②契約違反をしても決して謝らない。相手にも非がある。失敗しても指示や伝え方に問題があると主張する、状況が変わったと言い張る。
③徹底した金銭感覚、ビジネスは儲かって何ぼの世界である
④しつこいと思われても、めげない。しつこいのは商売熱心の表れである
⑤値段は相手によって変える。取れる人間からはより多く取る。それは当たり前ではないか
⑥最初は安く価格を提示して徐々に値を上げる。逆に、ふっかけて後で値を下げる。価格は商売の重要な武器、うまく使わないと損である
⑦より沢山を売ろうとする。靴を買いに来た人に、サンダルもどうですかと売りつける。断られてももともとである
⑧自分の都合が悪くなったら、話題をタイミングよく変える。そんなことはなかったごとく次の話題にもってゆく
商談をしていると「笑ってしまうワ」と友人。
しかし、そういう商売のやり方は、昔、日本でも見られた日常的なことだったような気がします。
「そういうやり取りや駆け引きが商売の原点やった時もあったんちがうか。商売に対するエネルギー、バイタリティが段々無くなって来ているなあ、日本では」と友人との会話が続いてゆきます。
戦略マトリックス、ソリューション営業、カストマーバリュー・チェーンなど難しいマーケティング理論、手法も重要ですが「売る」、「買う」の経済行為を一生懸命、熱心に自らを動機付けそれを継続させる、そして利益に結びつける。
友人の、インド人との商売に学ぶところが少なからずあるように思います。
« アイテム数を減らす企業が増えてきた | トップページ | 勤・倹・譲 »
「経営」カテゴリの記事
- 規模の拡大を追うな⑤(2024.11.15)
- 規模の拡大を追うな④(2024.11.14)
- 規模の拡大を追うな➂(2024.11.13)
- 規模の拡大を追うな②(2024.11.12)
- 規模の拡大を追うな①(2024.11.11)
コメント