ドラッカーさんの実本を読みなさい!!
ICOの森垣英和です。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」という長ったらしい書名の本がよく売れており、電子書籍を含む本の販売数は268万冊を数えるそうです。
評判はどうかわかりませんが、テレビでアニメになったり、映画も作られました。
「もしドラ」が引き金となり、ドラッカー関連本がブームになり、多くの本が発売され漫画の本もあるようです。
関連本はドラッカーさんの本をネタにして、
関連本の著者があれこれ解説や、
自分の解釈を加えてまとめた本がほとんど。
数冊そうした関連本を読んで感じたことは
①関連本を書いた著者の解釈や解説が本来の意味とちょっと違うなということや、強引に自分の考えなりを押し付けているようなところもみられる
②部分的な引用が多く、全体の姿が判らないので「郡盲象を撫でる」で誤った受け止め方をする読者もいる
③ドラッカーブームを利用して自分を売り込むような本もある
など一概に喜べない状況もあるかなという気がします。
関連本をあれこれ読むのは結構なんですが、
ドラッカーさんの実際に書いた本を読み、
自分の理解、解釈をして、
それをどう自分のビジネスや管理者として活かすか、
を考えたほうがよっぽど役に立つと思うのですが如何でしょうか?
私は、昭和31年刊行された「現代の経営」上下巻の黄色くなった、赤や青色で書き込みをした本を時々読み返していますが、事業の8つの目標
(1)市場における地位の目標
(2)革新の目標
(3)生産性と付加価値の目標
(4)物的資源(設備など)とその財源の目標
(5)長期の収益性の目標
(6)経営担当者の育成と能力レベルの目標
(7)労働者の能力と態度の目標
(8)社会的責任の目標
を今でも参考にしています。
例えば、革新の目標として取り組むべきものは5つあり
①マーケティングの目標達成に必要な新製品、新サービス目標
②技術上の変化のために必要となる新製品、新サービス目標
③製品の改良に関する目標
④新しい生産工程の発見、または現在の生産工程の改善目標
⑤あらゆる事業活動の革新目標(会計、マネジメント、IT、労働関係など)
などは、
現在の企業でも十分に考えてゆくべきものではないでしょうか。
ぜひ、ドラッカーさんの実本を読む、
または再読することをお薦めします。
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