人件費と借入金を減らせ
古山喜章です。
大阪市営地下鉄が、8年連続の黒字で、
ようやく累積赤字がなくなったそうです。
9年前の赤字は約2900億円。
公営地下鉄での累積黒字は、全国初だとか。
黒字化の大きな要因は、
人員削減と借入金削減による支払利息減、
それに業務の効率化、
だそうです。
それなら単純な話し、
他の公営地下鉄も同じことをすればよい。
なぜやらないのか、不思議です。
利用者側からすれば、人員が減ったからといって、
以前より地下鉄のサービスが落ちた、
という実感は全くありません。
この黒字化要因の逆を言えば、
人が多い、借入金が多い、ということが、
経営の足を引っ張っていたわけです。
業種・業態にもよりますが、
民間企業でも同じことが言えます。
サービスの質を落とさず、
最低限の人件費で押さえる。
それにはやはり、システム化や簡素化が欠かせません。
また、
借入金を減らして支払利息を減らすには、
キャッシュはギリギリで回し、余分なキャッシュは
繰り上げ返済にあててゆく。
シビアな資金繰りが必要です。
そして何より、金利交渉が必要になります。
人が多い、借入金が多い。
これが足かせとなり、多くの企業が、
有事には倒産へと追い込まれます。
この二つの課題に取り組み続けることが、
何よりの危機対応になるはずです。
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