B/S面積グラフを作ってみよう②-2
古山喜章です。
貸借対照表を見やすくわかりやすくする、
井上式B/S面積グラフ。
作成時によく聞く、わかりずらい部分をピックアップします。
決算書の勘定科目は、企業によって異なります。
普段から見慣れていれば、さほど迷いません。
が、そうでなければ、どれが何に該当するのか、
よくわからない、ということがあります。
②勘定科目のまとめ方がわからない
その2.“受取手形”“売掛金”
“受取手形”“売掛金”は、
きまった期日に入金されてくる、売上金のことです。
企業によっては、“受取手形”“売掛金”がない場合があります。
小売店など、現金商売の場合がそうです。
その場合は、“受取手形”“売掛金”はゼロ、
ということになります。
また、意味は同じで表記方法が異なる場合があります。
例えば、“未収入金”という表記です。
医療・介護業界では、“売掛金”と記載せず、
“未収入金”と表記されます。
その場合、フォーマットの“売掛金”の項目を、
“未収入金”と変更して活用ください。
表記はともあれ、
きまった期日に入金されてくる売上金、
であれば、“売掛金”と意味は同じです。
ただ、決算書に“売掛金”も“未収入金”もあります、
という場合は、“未収入金”の内容を確認してください。
経理担当者に聞けばわかります。
もとは売掛金だったけど、
こげついて入金されてこないものをわけて表記している。
そのような内容なら、“売掛金”とは別です。
多くの決算書の場合、
こげついた売上金も、“売掛金”に含まれています。
数字をみただけでは、なかなか気づきません。
回収できていない売上金に気づき、対策をたてる。
“売掛金”のグラフ化には、そんな意味があります。
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