残念な会社
ICOの森垣英和です。
「残念な人の思考法」(山崎将志・日経出版社)という本が「残念シリーズ」になって良く売れたそうです。
能力もある、やる気もある、そしてまじめに一生懸命やっているが、あまり成果があがっていない人が「残念な人」だそうです。
人だけでなく会社にも同じ様なことが言えると思います。
優秀な経営者がいる、能力もそんなに低い人とは思えない従業員達がやる気もあって努力している。
しかし、業績があがらない、赤字であるという会社も実際多い。
「残念な人の思考法」では成果の算式があり
仕事の成果=プライオリティ(の正しさ)×能力×やる気
で、残念な人はプライオリティが間違っている、
ピントはずれで的を得ていないことを選択し、
それを一生懸命やっていても成果につながっていないと説明しています。
それを私なりの解釈で
普通の会社
成果=プライオリティ×能力×やる気
(1)= (1) × (1)×(1)
残念な会社
成果=プライオリティ×能力×やる気
(0.72)= (0.5) ×(1.2)×(1.2)
と数値を入れて理解しています。
同じ業種、事業で、一方は高い収益をあげ、他方は赤字に喘いでいる。
例えば、製パンで山崎と第一屋の数値を比べてみますと(規模の格差がありすぎて単純比較は問題があるかもわかりませんが)
山崎製パン 第一屋製パン
売 上 高 100 100
売上原価率 68.7 76.4
売上総利益率 31.3 23.6
販管費比率 28.6 29.1
営業利益率 2.6 △5.6
営業外収益 0.6 1.9
営業外費用 0.3 1.1
経常利益率 3.0 △4.8
(両社ともH22年12月31日の単独決算数値による)
第一屋製パンの経営者や従業員の人達が怠けたり赤字でもかまわないと思っている訳ではないと思います。
両社の差で際立っているのが原価率。
生産量格差での仕入力、設備力、合理化力、商品力。
第一屋は他社から仕入れて売る商品の原価率が101.3%と赤字になっています。
どこが第一屋の残念なところか、徹底的な総括が必要でしょう。
残念な会社にならないように、常に戦略、施策等の最善の選択をし続ける必要があります。
あなたの会社は大丈夫でしょうか?
経営環境は激変してきていますよ!!
« 喫煙室設置に助成金 | トップページ | 店舗の在庫を減らせ! »
「経営」カテゴリの記事
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
- 脱・資本金主義⑤(2020.10.23)
- 脱・資本金主義④(2020.10.22)
コメント