深く考える
ICOの森垣英和です。
ある会社の経営者の嘆き。
「最近の社員は考え方が浅い。よう考えていない。表面しか見ていない。問題が起きてもその場限りでの対応しかしない。なんでそんな問題が起こったか、原因を考えない。あきまへんなあ」
言われてみたら、確かにその会社だけでなく、
多くの会社で「よう考えてんなあ」という社員が、
幹部を含めて少なくなったような気がします。
よく考えて仕事を進めている社員と、
そうでない社員の違いは何か?
知っている、よく考えて仕事をやっている、
各社の社員たちを思い浮かべながらポイントを考えてみると
①物事を現象だけで判断するのでなく、本質的なところまで突き詰めている
②そのために、なぜそうなったかの原因を「なぜか」「なぜか」「なぜか」と深く追求している
③自分一人の視点だけでなく複数の視点(会社・上司の視点、お客様の視点、現場のスタッフの視点、関連する他部門の視点など)からも物事を考える
④過去の事例、他部門、他社の類する問題、原因、対応もチェックする。自分や他人の失敗、成功を良く究明している
⑤現品、現地、現実の3現や、データーでしっかりと事実を押さえている。憶測や推量がない
⑥起きた現象の原因を外的要因、内的要因で考える。原因自分論で我々の非がないかを良く分析する
⑦仮説を立てて検証する。複数の代替案を必ず作り最適を選択する
⑧自分自身の価値判断基準を作っている、それを常に見直している
まだ他にもあるかも判りませんが、
よく考える人、深く考える人は「粘っこい」し「疑い深い」し「執念深い」。
表面、現象だけで物事を対応してゆくのは、簡単で早いし楽かも判りませんが「みる」にも「見る」、「視る」、「観る」、「診る」「看る」などがあるように、より深く「みる」ことが必要です。
さて、あなたは、どの「みる」をしているでしょうか?
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