B/S面積グラフ 産業別の体型を知ろう!
古山喜章です。
井上式B/S面積グラフを作成した方から、
「業種によって特徴がありますか?」
と聞かれることがあります。
そのとおり、
どのような業種か、ということによって、
面積グラフのおおまかな体型があります。
例えば、
業種によって次のような体型になります。
グラフの左端、赤い縦線は売上高を示します。
その右にある、業種別の面積グラフは、
売上高を100とした場合の、
総資産の大きさ、そして、その内訳、
を示しています。
○○回転と書いてあるのは、
総資産に対して、売上高が何回転になるか、
という数字を表しています。
特に自社と見比べてほしいのは、
総資産における流動資産と固定資産のバランスです。
流動資産が多ければ、流動資産型。
固定資産が多ければ、固定資産型となります。
例えば、小売・外食業であれば、
上の体型図で言うと、固定資産のほうが、
流動資産より大きくなっています。
つまり、固定資産型ですね。
店舗の内装や保証金などがあり、
そのようなバランスになるわけです。
なのに、小売・外食業の方が自社の面積グラフを
作成したときに、逆に流動資産が多い、
ということになれば、何かがおかしいわけです。
在庫が異常に多いとか。
現預金が多すぎるとか。
バランスを崩す何らかの要因があるはずです。
おそらく、
総資産に対する回転も悪くなっていることでしょう。
逆に卸売業だと、在庫や売掛金を抱え、
内装は不要で倉庫があればいいわけですから、
小売・外食業とは逆のバランスになります。
自社のビジネスにとっては、
流動資産と固定資産、どちらに比重がかかるのか。
本当に必要なものだけで資産構成されているのか。
ぜひ一度チェックしてみてください。
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