「税務署の秘密」
古山喜章です。
元国税調査官の大村大次郎氏が書いた書籍、
「税務署の秘密」を読みました。
(技術評論社)
仕事柄、税金に関する書籍をよく読みます。
で、この本が面白いなと思ったのは、
いかにして節税するかというテクニックではなく、
いかにして追徴税を獲得するか、
という税務調査官のテクニックについて、
書いているところです。
いわゆる、暴露本、ですね。
しかも、
映画で見るようなマルサのことではなく、
日常的に行われている、
中小企業の税務調査が中心です。
節税のテクニックも大事なのですが、
税務調査官の考え方や、
彼らが押さえる税務調査のポイント、
追徴税を獲得するためのテクニック、
などを知っておくことも、
経営者にはとても有効です。
なにせ、
追徴税を獲得することが調査官の使命であり、
そのなかでも、「不正」にあたる、
35%割増の重加算税を獲得したいわけです。
とはいえ、そうそう不正があるわけではないので、
多くは10%割増の、過少申告加算税、
ということになるわけです。
・どんな会社に税務調査が行われるのか
・抜き打ち調査の手順
・銀行預金は税務署に筒抜け
・国税の情報網
などなど、
気になることがいろいろと書かれてあり、
何かと楽しむことができる一冊です。
« 今の判断が未来をつくる | トップページ | 頑張れ!なでしこ日本、INAC (その3 球団の経営) »
「書籍」カテゴリの記事
- 「銀行員本」も多かった(2013.11.26)
- 「熔ける」破綻本の超キワモノ!(2013.11.25)
- 「社長!御社の税務調査 ココが狙われます!」(2013.11.22)
- お気に入りの一冊 ④(2013.08.16)
- お気に入りの一冊 ③(2013.08.15)
コメント