B/S面積グラフから考えてみよう③
古山喜章です。
流動比率 その1
経営指標のひとつに、「流動比率」があります。
その計算式は、
流動資産 ÷ 流動負債 ×100
で、○○%といった数値で求められます。
言葉で表せば、
流動負債に対して、流動資産がどれくらいあるのか、
ということです。
もっと言えば、
ちかぢか発生する支払いに対して、
どれだけのお金や、お金にすぐ変わるもの、
を持っているのか、ということですね。
一般的に、100%を下回れば危険、
120%~200%未満なら健全、
と言われています。
が、本当に健全かどうかは、その中身次第です。
右側の流動負債に対して、左側の流動資産、
つまり、流動比率は、約80%くらいですね。
これは、健全なバランスを欠いている状態です。
流動資産欠乏症ですね。
おおざっぱに言えば、
短期的な支払に対して、
手元の資金が20%足らないわけです。
そんな状態です。
まずは、その状態に気づくことが大切です。
で、次はその中身をチェックしてゆくわけです。
・それぞれの科目の中身は、正しい数字なのか?
・特殊要因はないのか?
・当面の資金繰りは大丈なのか?
・なぜこのような体質になってしまったのか?
・その他、とは何なのか?
その中身によって、打つ手も変わってきます。
もちろん、流動資産が少ない分、
固定資産が多くなります。
ここにも問題があるかもしれません。
面積グラフから流動比率を見る場合、
まずは、
流動資産と流動負債のバランスを見ることから、
スタートすればよいのです。
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