B/S面積グラフから考えてみよう②
古山喜章です。
井上式B/S面積グラフを作成すると、
自社の財務状況が、わかりやすくなります。
しかし・・・、
そのグラフを、どう見ればよいのかわからない。
何が良くて、何が悪いのか、がわからない。
という声もよく伺います。
面積グラフを作成したときに、
よくある症状をもとに、
その対応策をお伝えしてゆきたいと思います。
その2.売掛金肥大症
次の面積グラフを見た時に、“あれ???”と、
売掛金に疑問を感じるでしょうか?
左側の赤い縦のラインは、年間の売上高です。
売掛金の大きさは、その売上ラインの4分の1、
つまり3ケ月分より大きいわけです。
なのに、
売掛サイトが通常は40日程度で回収している、
ということならば、
じゃあこの大きい売掛金はいったいなんなんだ?
ということになるわけです。
最も多いのは、
回収できておらず、完全に焦げ付き、
不良債権化している、というパターンですね。
もしそうなら、
売掛債権除却損として特別損失に計上し、
オフバランス要因として活用すればよいのです。
そうすれば、
税金のキャッシュアウトを少なくする要因となり、
焦げ付いた売掛金も、活かすことができるわけです。
グラフにして見えるようにしないと、
これはなかなか気づくことができません。
こんなところにも、
埋蔵金が隠れているのかもしれないのです。
« 儲からない売り先は辞めよ | トップページ | 頑張れなでしこ日本、INAC(その2 監督が代わるとチームも変わる) »
「B/S面積グラフ」カテゴリの記事
- 減収増益になれば、どうなるのか?(2015.03.17)
- 増収増益になれば、どうなるのか?(2015.03.13)
- B/S面積グラフから考えてみよう (57)(2012.12.11)
- B/S面積グラフから考えてみよう (56)(2012.12.03)
- B/S面積グラフから考えてみよう (55)(2012.11.20)
« 儲からない売り先は辞めよ | トップページ | 頑張れなでしこ日本、INAC(その2 監督が代わるとチームも変わる) »
コメント