設備・装置ビジネスの宿命
古山喜章です。
大阪梅田に新しくできた、レジャー施設に行ってみました。
入浴、サウナ、食事、マッサージ、仮眠ベッド、
などを完備しています。
その近くには、同じような施設の老舗店舗もあります。
できてまだ半年なので、設備はきれいです。
居心地は上場です。
何人かのスタッフに、近くの老舗店舗のことを伺うと、
「”あそこは古いから”と言ってウチにきてくださるお客様が多いです」
とのことでした。
“あそこは古いから”というのは、
設備・装置を売りモノとするビジネスの宿命です。
この新たな施設も、いつか”古く”なるのです。
そのために、
壁を補修し、空調を入れ替え、新たな装置を導入し、
リニューアルをかけてゆくのです。
さらにそのためには、
リニューアルできるだけの、
財務体質を築いていないといけません。
新設の強みを発揮して利益をあげ、キャッシュをためる。
減価償却を早く多くして、キャッシュを残す。
除却損をだして、キャッシュを残す。
初期の借入はできるだけ早く減らし、
新たな借入はできるだけ減らして、
次なる設備投資・メンテナンスを怠らない。
設備・装置が売りモノならば、
それを磨くことに心血を注げばよいのです。
これを怠ると、
"今はカネがないから来年にしよう"となり、
その結果、老朽化が目に見えてきて、
"あそこは古いから"
と、いつかお客がつぶやくようになるのです。
できたばかりと安心していても、
確実に、日々、老朽化は進んでいます。
5年後、10年後、
この新たな施設がどうなっているのか、楽しみです。
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