店舗の在庫を減らせ!
古山喜章です。
多店舗展開している企業の多くが、
“店舗での在庫が多い”
という問題に悩まされています。
特に食品を扱う企業では、
品質期限、という定めがあるので、
多い在庫はコストアップに直結します。
店舗の在庫が多いと起こる弊害
①お客様のもとに新鮮なものが届かない。
②期限切れとなってロスになり、原価を上げる要因となる。
③無理に売ろうとして安売りになり、原価を上げる要因となる。
④置き場所が増え、取り出しにくい、戻しにくい、棚卸モレ、数え間違い、などの原因となる。
⑤原価管理の意識がゆるみ、レシピ通りに作る意識が薄れてロスの要因となる。
⑥持ち出し、横流し、などを引き起こす原因となりうる。
といったことを、いくら口酸っぱく伝えても、
“在庫が多い方が便利じゃないか”
というスタッフがいて困ります。
在庫が増えてしまう職場に共通する言い訳
①「ないよりあった方が便利なので」
②「売り切れがあってはお客様に迷惑をかけるので」
③「売り逃がしをしたくないので」
④「ない、と思って発注したら、あとから出てきた」
⑤「数え間違えていました」
⑥「単位を間違えていました」
⑦「数えモレていました」
などなど、
まあよくもそれだけ思いつくもんだ、
と感心してしまいます。
売り切れ・売り逃がしのリスクは大きいものの、
在庫が増えるリスクは、もっと大きいのです。
加えて、人間は必ずミスや間違いを起こします。
在庫管理が完全にシステム化できず、
人海戦術的に行う限り、
“在庫を減らせ!”
ということを、言い続けるしかないのです。
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