食中毒予防の三原則って何ですか?
古山喜章です。
食の安全・安心への消費者意識は年々上がり、
その対策に伴うコストも増える一方です。
半面、食の現場の意識は相変わらず、
という企業が本当に多い!
いつまでたっても食中毒事故が減らいのも、
無理からぬところです。
例えば、
「食中毒予防の三原則は何ですか?」と尋ねても、
回答できる厨房職員は圧倒的に少ないです。
衛生管理の本などを見れば、必ず出てくる項目です。
「本なんか読むの嫌いだからこの仕事やってるんですよ」
という声も帰ってきます。
が、今はそんなわけにはいかない時代なのです。
三原則は、
菌を「つけない」「増やさない」「殺す」です。
「つけない」ために、手洗いをし、
「増やさない」ために、温度管理をし、
「殺す」ために、殺菌をするわけです。
「三原則は言えなくても、ちゃんとやってますよ!」
と言われるのですが、
“やっている”と“できている”は違うのです。
“やっている”のに、食中毒事故は起こるのです。
結局、
“やっている”けど“できていない”のです。
できている企業は、そのリーダーが、
衛生管理の知識をしっかり蓄え、
日々、スタッフに指導・教育をしています。
ここでは衛生管理の例をあげましたが、
往々にして、同様のことが見受けられます。
どんな職種でも、
関連する基本的な知識や法律のことは、
管理者たるもの、知っておいてほしいですね。
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古山さんへ
いつも楽しみにブログを拝見させていただいております。
私たちの施設でも7年前に食中毒が発生しています。
その時は人為的ミス(温度管理)による菌の増殖でした。
古山さんがおっしゃる通り、食中毒は見えにくいもので、日々の衛生管理の徹底しか方法がありません。機械等に頼っても、最終的にそので業務をするスタッフ一人一人の心がけ。プロフェッショナルじゃなきゃ出来ない訳でもなく、誰でもが出来ること。当たり前のことが当たり前にできる、それがプロフェッショナルの最低条件ですね。
これからの季節、ノロウィルスが各施設に蔓延する時期になります。食中毒かどうかわからない状況の中、絶対的な安心を提供するためには何事にも徹底することですね。
投稿: 田村 | 2011年9月29日 (木) 09時00分