中小企業の生産性向上(5) ~整理・整頓のまとめ~
みなさん、こんにちわ。ICOグループの内藤です。
中小企業が生産性を高めるためには、経営の3S(整理・整頓・創造)が必要です。
その順位は、まずは経営資源の整理・整頓から進めていくのです。
そして、その結果は「総資本経常利益率」に表れます。
総資本経常利益率=経常利益率/総資本×100(%)
財務分析ではこの指標を「収益性」といいますが、むしろ、経営資源の「生産性」を表しているのです。
経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」を整理・整頓すれば、最終的にはこの「総資本経常利益率」が向上するのです。
優良企業を目指し、企業の永続を目指すのであるならば、「総資本経常利益率」は10%以上が絶対に必要です。
経常損益が赤字であることは論外ですが、「総資本経常利益率」が数%程度では優良企業の仲間入りはできません。
中小企業の経営者の中には、黒字がでればホッとする方もいらっしゃっるようですが、経営者は絶対に優良企業を目指すべきです。
優良企業にならなければ、金融機関や仕入先との関係、営業面での活動など優位な関係になれないため、働けど働けど・・・・・です。
働いても働いても、処遇がよくならない社員やその家族になんと言うのでしょうか?
恥ずかしくないのでしょうか?
優良企業にすることが「経営者責任」なのです。
優良企業にしなければ「人間性」も「社会性」も絵に描いた餅です。
「高い生産性」があるからこそ「深い人間性」や「広い社会性」が実現できるのです。
私の周りの中小企業の多くは「総資本経常利益率」が10%を超えています。中には20%を超えている企業もあります。
ただし、最初から超えていたわけではありません。
経営資源を一つずつチェックし、
「これは本当に必要なのか?」
「もっとうまくやる方法はないのか?」
を徹底的に考え、行動に移した結果なのです。
「高い生産性」のためには、妥協を許さない経営資源の整理・整頓が必要なのです。
そのうえで、アウトプットである「価値の創造」に取り組むのです。
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