人事制度の限界 その④定期昇給
古山喜章です。
多くの企業が等級・号数の賃金テーブルを使い、
毎年の昇給時期に、頭を悩ませています。
平均的なB評価なら1号、A評価なら2号上がる、
などが良く見られる運用事例ですね。
しかし、
業績が右肩上がりの時代ならともかく、
時代はデフレ、売上が上がらない時代です。
こんな時代に、
全員が何らかの形で毎年昇給するなど、無茶です。
で結局、
本当に貢献している人材に厚く報いることができず、
良い人材を失ってしまう、というケースを見かけるのです。
定期昇給は、はっきりいって年功序列です。
古き時代の制度の限界なのです。
そりゃあ、
1年目と3年目では、スキルの差はありますが、
5年目と7年目、10年目と13年目、などとなると、
年数が増えたから貢献度が上がる、
というレベルではないはずです。
業績貢献に熱心な人と、そうでもない人に、
わかれてきます。
そうでもない人に昇給する必要はないのに、
わずかながらも昇給をする。
するとますます、そうでもない人は、
そのぬるま湯から抜け出さなくなってしまいます。
業績に貢献した人に手厚く報いる、
その方向に特化しなければ、
厚く報いるための原資は出てきません。
若かろうが、年配だろうが、
ぬるい人材を追い出してゆく制度に、
変えてゆきたいものですね。
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