「祝INAC なでしこリーグ優勝」(初優勝と今後の課題)
ICOの森垣英和です。
11月12日(土)、ICOがスポンサーの1社になっている女子サッカーなでしこリーグのINAC神戸レオネッサがASエルフェン狭山を4対0で破り初優勝を飾りました。
無敗での優勝は2005年の日テレベレーザ以来です(まだ最終戦が残っていますが)。
チーム設立以来の長い付き合いでの初優勝に感無量です、初優勝おめでとうございます!
12日は、私はクライアント先の会議が昼から予定されていましたが、会議の開始時間を少し遅らせてもらい前半戦を観戦しました。
前半、近賀、南山が決めそこで残念ながら退出しましたが、後半川澄、大野がゴールで4点。
なでしこ日本がW杯で世界一になり、オリンピックのアジア予選で勝ち抜いて代表に決定した後、INACの戦いはどこかモタモタ。
初優勝を意識しての硬さもあったでしょうが、世界一、オリンピック予選、国民栄誉賞以後、マスコミはINACメンバーに焦点を当てた報道、まるでINACがなでしこそのものの扱い。
CMもサンヨー食品、ファミリーマートなどINACメンバーがほとんど。
出演料が○千万円ともなれば、他のチームの日本代表選手もあまり面白くはない、それをINAC戦で意地を見せたのではないかと思われます。
初優勝を果たしたINACですが、課題は多くあります。
①来シーズンに向けたチームの体制作り、必要なメンバーの補強、若手育成
来シーズンはライバルも選手を入れ替え、トレードなどで補強し簡単には勝たせて
くれないと考えなければなりません
②利益が出せるキャッユイン確保の収益計画
有料試合チケット販売、スポンサー収入、グッズ販売、スクール収入、ファンクラブ収入、メディア収入など綿密な計画を立て確実に利益を確保せねばなりません
③会社体制、組織、人材の強化
来シーズンは今までのようなサッカーが好きだからだけのスタッフは通用しません。
ジェネラルマネージャー(事業の総括マネージャー)、収益をあげコストを抑えるビジネスマネージャーが特に重要になります。
また、今後、監督、選手がテレビ、新聞などのメディアとの接触が多くなるので、メディアへの対応(審判を批判しない、監督、チームメイトを悪く言わない、負けた言い訳、失敗の言い逃れをしないなど)を型決めし、必要ならスポークスマンもおかねばなりません
④スポーツ球団としての競技を普及する使命、公的に貢献する使命の強化
下部組織の育成(スクールなど)地域行事への貢献、乳がん撲滅のピンクリボン運動への参加、地域清掃活動への取り組みなど今後より一層の社会貢献活動の強化が必要です
その他いろいろな課題がまだありますが、とにもかくにもINAC初優勝おめでとう。
年末の全日本女子サッカー選手権大会の昨年に続いての優勝。
来期のリーグ連続優勝。
INACだけではありませんが、「なでしこ日本」としてのオリンピックも頑張ってもらわなければなりません。
頑張れINAC、今後の飛躍を大いに期待しております。
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