B/S面積グラフから考えてみよう⑬
古山喜章です。
~無形固定資産の圧縮 その1~
“電話加入権”
固定資産には有形固定資産と、無形固定資産があります。
有形は、建物、機械、土地など。
無形はまず、電話加入権とソフトウェアですね。
総資産に占めるウェイトはさほど大きくありません。
せいぜい、下に示す面積グラフ程度だと思います。
しかし、ウェイトが小さい割に、なかなかなくなりません。
まず、電話加入権です。
そのまま放置されている企業がまだまだ多いです。
この電話加入権、
回線を解約したからといって、返金もされません。
面積グラフ上では、ただ、いすわっているだけです。
買ってくれる業者も、いまやほとんどないでしょう。
ならば、経営者なり、第三者に売却すればよいのです。
売買契約書を作成し、経営者が回線1本を1000円で買う。
という方法で良いのです。
別に、NTTに言う必要もありません。
言ったところで、「どうぞご自由に」と言われるだけです。
1000円で売却すれば、回線1本につき、
約70000円の売却損、という特別損失がでます。
税引き前利益が減り、税金のキャッシュアウトが減り、
総資産がわずかながらも縮みます。
とにかく、
延々といすわっていた、役に立たない資産が減るのです。
小さな手間を面倒くさがらず、
電話加入権をB/Sから消してみてください。
全体に占めるウェイトは小さいものの、
案外、スッキリするものですよ。
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