常用労働者1人にかかる費用は?
古山喜章です。
厚生労働省が毎年行っている、
「就労条件総合調査」の平成23年版が発表されました。
こちらで公表されております。
その中に、“労働費用調査”というものがあります。
給与(賞与含む)と、給与以外の労務費を調べたものです。
常用労働者(パートも含みます)1人1ケ月にかかる費用、
という形式で発表されています。
1人1ケ月で、414千円です。
ということは、1ケ月167時間としたら、
時間給換算で、2479円ですね。
ところで、
全体の18%を占める、現金給与以外の費用の内訳は、
このようになっています。
法定外福利費とは、住居、医療、食事、慶弔など、
その他とは、募集費、社内報、表彰など、
といった費用が含まれるそうです。
規模別、業種別など、詳しいデータをみたい方は、
こちらを参照ください。
「23roudouhiyou.pdf」をダウンロード
この調査は毎年発表されています。
ここ数年の傾向としては、現金給与はあがらず、
やはり、法定福利費が増加傾向にあるようです。
この傾向は、まだしばらく続きそうですね。
とにかく、人に関するコストは膨大だということです。
それでいて、同じ月額コスト414千円でも、
それなりの働きの人、
それ以上の働きの人、
それ以下の働きの人、
がいるわけです。
業種・業務にもよりますが、
安易に人を1人採用するより、
外注化、IT・システム化、業務改善、
などにコスト転換した方が、
よぽど効果を上げるのではないでしょうか?
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