立場でものを言う
古山喜章です。
顧客の要望に応じてモノを作り、
顧客に商品を納める事業をされている企業の話しです。
20代の若き営業主任がこう言うのです。
「私は作ることができないので、作る側に文句がいいづらいんです」
と遠慮がちに話すので、
「あなたの立場で見て不具合や要望があれば、どんどんと作り手に言えばよい。
いや、言わなきゃならないよ。」
「言っていいですかね?」
「そりゃ言わなきゃダメですよ。だって、あなたはお客様の立場で言ってるんでしょ」
「あっ、そうですね。」
「あなたレストランで注文した料理の味がおかしかったら、作れなくても文句言うでしょ。」
「言いますね」
「それと同じだよ」
「そうですね。なんかスッとしました。」
とまあ、こんなやりとりがあったわけです。
経営者の方なら“そんなバカな”と思われるかもしれませんが、
その従業員には、大きな悩みだったのです。
その彼は若く、そして作り手は年上が多く、
その為に遠慮しているところもあったようです。
若きリーダーがいる職場では、
同じようなことがしばしば起こります。
そんなときには、
“立場・役割で言えばよい”
“年齢なんて関係ないよ”
ということを真摯にアドバイスしてあげてください。
顧客のことを考え、その立場で文句を言うわけですから、
何も臆することはないのです。
今回の彼も、その壁を乗り越えて文句を言うようになり、
またひとつ成長したように思えます。
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