少し早い年賀状
ICOの森垣英和です。
長いデフレの時代を経てリーマン・ショックを経験し、少しずつ経済再生の方向に進みつつあった矢先の東日本大震災。
そして、原発放射能、超円高、欧州債務危機、タイ洪水での生産、供給ストップ、電力不足、株安など戦後最大の日本国苦難の2011年が過ぎ、本年がどんな年になるか、何が起きるか判らない、何が起きてもおかしくはない不透明な年になるのではないかと考えます。
取り巻く環境がどうあろうと、3つの「シンカ」が企業の生き残りの基本方向と思います。
『深化』― 得意分野(技術、市場、サービスなど)を深く掘り下げ需要を創造する
『進化』― 時代に合わせて商売のやり方、取り扱う商品、売り先などを変えていく
『新化』― 伸びる新しい市場、商品に自社のノウハウや外部の機能も活用して取り組む
本年も、どんな困難が起きてもそれを克服してゆく強い事業家意識を一層強め
①いかなる事態が起きても対応できるフレキシブル(全天候型)経営の推進
・四半期毎での利益、キャッシュの見直し
・資金調達の多様化・リスクの分散、対応計画
・BCP(事業継続計画)
・コンテンジェンシープラン(万一の緊急計画)
②マーケット変化への迅速な対応と新しい需要の創造
・カストマーバリューチェーン
・ITでの電子商取引(BtoB、BtoC、ネットショップ、ネットオークション)
・CS(顧客満足)営業・省エネ、蓄エネ、創エネマーケット・リサイクル、リユース分野
・顧客との共同商品開発
③健全経営、経営合理化の一層の推進
・コスト合理化(人件費合理化、原価仕入の見直し、物流コスト削減、販管費ムダ取り、省エネ<コージュネレーション、高効率熱源、空調、照明>)
・システム合理化(組織、人事見直し、CP化を含む業務効率化、各種制度の改廃新、外部他社へのアウトソーシング)
・ファイナンス合理化(社内埋蔵金発掘<遊休資産、過剰在庫、売掛金、現金など>、不採算部門、店舗閉鎖、赤字商品、得意先のカット)
④企業の成熟化、老衰化を防ぐ組織人材の活性化
・企業理念、信条(クレド)の共有化・若手、女子社員の登用・役職定年、任期制
・従業員満足向上・教育制度の充実・現場力の強化
⑤将来に対する種まき、必要な投資とそのための資金対策
・研究開発投資・商品、市場開発投資
・人材開発投資・海外進出投資
・省力化、合理化投資・IT化投資
・資金対策(政府系金融機関の融資、助成金、少人数私募債、ABLなど)
などの手を打つことが重要です。
本年も皆様方の問題解決に全力をあげてまいります。
本年の皆様方のご発展とご健勝をお祈りします。
2012年 新春
株式会社 アイシーオー・コンサルティング
森 垣 英 和
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