経営は環境に迅速に適応させること
ICOの森垣英和です。
かなり以前、ある所に経営常識が変わった、それに気づき早く経営を変えてゆかねばならないという文を書いたことがありました。今までの経営常識を捨て、新しい経営に切り換えないと会社は潰れるという主旨の提言でした。
そのポイントを少し列記すると
( 過去の経営常識 )
・売上…努力すればその大きさに比例し売上は上がる
・中長期経営…将来のあるべき姿を描きその実現をめざす
・他人資本…会社を伸ばす為には借金を多くしてチャンスを逃がさない
・固定費…売上の増減にかかわらず変動費以外の費用は固定費で減らない
・賃上げ…賃金は毎年定期的に上がるもの
・シェア重視…全ての分野でシェアアップをはかる
・販売促進…売る為のセールスポイントや売り手の買って欲しいアピール
・終身雇用…新卒者を中心とした長期安定雇用で成長を支える
( これからの経営常識 )
・売下…努力してもピントはずれのものでは売上は下がる
・短期経営…先のことよりも目先の環境に適応させる
・自己資本…自前の資金で賄える範囲の経営を原則とする
・経費の変動費化…全ての経費は売上、粗利に応じて増減させる
・賃下げ…賃金は利益、生産性が低下すれば下がるもの
・利益、効率重視…利益、効率の上がらない分野は縮小、撤退
・購買促進…買い手の問題解決や購買使用のお手伝いをする
・必要雇用…長期コア雇用とその時に必要な雇用を組み合わせる
まだ他にもありますが、日本の中小企業の経営をみてみると、過去の経営常識にとらわれすぎて、いまだにこんな事をやっているのかと思う会社もかなりあります。
経営常識も常に変化し続けます。新しい年を迎えるこのタイミングで、今の経営を改めて確認し、これからの環境に対応してゆけるか、変えなければならない点はないかを考えてみることも必要かと思います。
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