「采配」「弱者の兵法」
古山喜章です。
ある道のプロや勝負師が書かれた本が好きで、
ビジネス関連書籍の合間に、読んでいます。
特にこの季節は、野球のシーズンオフで、
プロ野球関係者の方々の書籍が多いですね。
そんななか、これはビジネスにも参考になるな、
と強く感じたのがこの2冊です。
落合博満氏の「采配」と、
野村克也氏の「弱者の兵法」です。
どちらにも共通するのは、
現有戦力を活かして勝つ方法をとられた、
ということです。
落合元監督は、中日の監督についた際、
現有選手の能力を10%~15%アップさせて、
上位に食い込む戦いを挑んだそうです。
野村元監督は、飛びぬけた才能の集団と互角に戦うため、
データ分析という手法でその差を埋めて戦いました。
いずれも、
人材なし、選手集めの資金力なし、のチーム編成で、
どのようにして戦いを挑んだのか、
ということが明確な言葉と実例で書かれています。
そこには、
プロの生き方・考え方、
リーダーシップのあり方、
人材の育て方・活かし方、
リーダーとしての大局観、
危機管理の大切さ、
現状認識の大切さ、
自分が去った後に人材を残す大切さ、
などなど、
ビジネスにも活用できる考え方があふれています。
野球のことが少しでもわかるなら、なおのこと、
興味深く読めるでしょう。
野球はいまいち、という方は、目次をみて、
気になった項目だけ読めばよい。
特に「弱者の兵法」は、第3章からで十分です。
こむつかしいビジネス書を読むより、よっぽどためになります。
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