B/S面積グラフから考えてみよう⑰
古山喜章です。
~在庫の削減 その3~
スリーピングストックを処分する!
出荷はあるけど、在庫が多すぎてなかなか減らない。
不定期だけれども、ぼちぼち出荷はある。
ある特定の出荷時期まで寝かせてある。
そのような在庫を、スリーピングストックといいます。
これも、在庫の回転率を悪化させ、
総資産を膨らませてしまう大きな要因のひとつです。
面積グラフに在庫が目立つ場合、
デッドストックに加えて、このスリーピングストックも
よく見かけます。
まず、考えるべきは、どうにかして現金化できないか、
ということです。
例えば、安売りしてしまえばいい。
なかなか出荷されず、いつまでも現金化できないよりマシです。
余分な在庫があっても、倉庫の場所をとり、
それだけ余分なコストがかかるだけです。
原価割れで売らなきゃ売れないなら、
マイナス分を特別損失で計上すればよいのです。
その次に考えるのは、
そもそも、動きの鈍い商品に多いのですから、
ならば、その商品をやめればよい。
そうすれば、デッドストックとして簡単に処分できます。
なのに、
そのような思い切り、決断が、なかなか進まないのです。
“これを欲しいといってくれるお客さんがいるんです”
“損をするのはもったいない”
なんだかんだ言って、自分の仕入れミス、発注ミスを、
表に出したくないだけなのではないでしょうか?
損を出して、特別損失にしてしまえばよいのです。
そうすれば、その分、総資産は縮むのですから。
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