B/S面積グラフから考えてみよう(22)
古山喜章です。
~減価償却のチエ その2~
●増加償却
総資産を少しでも圧縮(オフバランス)し、
強い財務体質にしたい。
なかでも、
〝固定資産項目を少しでも早く償却したい〟
とお考えの方は多いと思います。
減価償却の方法で、増加償却、という方法があります。
機械及び装置、について実行することができます。
下記図の黄色の部分ですね。
通常の経済状況における稼働よりも、超過した時間
(=平均稼働超過時間)に対して、
償却ができるという制度です。
例えば、
・震災復興対応で業績が上がり、稼働時間が増えた
・ピーク電力削減対応で分散させた結果、トータルの稼働時間は増えた
といったことでもOKなのです。
要は、
通常例年の稼働時間よりも増えた時間分、増加償却すればよい。
で、その為には、下記のフォーマットに記載をして、
その事業年度ごと、確定申告期限までに、
所轄の税務署に提出する必要があります。
つまり、毎年できる、ということです。
「zoukasyoukyaku.pdf」をダウンロード
記入方法などの詳細は、
顧問税理士にでも一度聞いてみてください。
それくらいは調べてでも教えてくれるでしょう。
また、通常の経済状況における稼働時間、というのがクセものです。
〝その業界における〟と記載されているので、
ここで税理士がどのように判断されるか、
大きく分かれてきます。
このことについては、次回に触れたいと思います。
計算をして、資料を作成して、申告し承認を受ける。
という手間がかかります。
が、本気でオフバランスしたい、という経営者は、
その手間を惜しまないのです。
増加償却の要素がないか、検討してはいかがでしょうか?
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