「長い視点」と「広い視野」
みなさん、こんにちわ。ICOグループの内藤です。
世間では小正月も過ぎ、日常の活動に戻りましたね。
私も年明けが締め切りの経営診断やデューデリジェンス、原稿執筆などが重なり、バタバタとした年末年始でしたが、複数の報告会も終了し、やっと一段落しました。
ここ数日の間にサービス業、飲食業、電子機器メーカー、金属加工業の経営診断やデューデリジェンスの報告を行なう中で、改めて経営戦略やマーケティングの重要性を再認識しました。
今回ご縁をいただいた企業は業種や規模も全く違いますが、どの企業も目先の対応に終始し、「長い視点」や「広い視野」からの活動ができていません。
もちろん、私どもに依頼してこられるお客様はいろいろな悩みや問題を抱えている企業が多いのですが、おそらく他の多くの企業も同じような課題を抱えているのだと思います。
目の前の売上目標や顧客からのクレームなどの課題解決のために日々走り回っているものの、長い目で会社の将来像を考えたり、今までにない発想で物事を考えたりすることが不足しているのです。
経営診断や調査をしていて、経営者や幹部陣から出てくる言葉は決まって保守的なものです。
「今までこうやってきましたから・・・(できません)」
「いろいろ考えましたが・・・・(できません)」
「そう思いますが・・・・(できません)」
「以前やってみましたが・・・・・・(できません)」
「わかっているんですが・・・・(できません)」
「変えようとは思っているのですが・・・・(できません)」
言外に「できません」というメッセージが隠れているのです。
結局、今までやってこれなかったことの自己弁護をするだけです。
できない理由を考えるだけなのです。
経営者や幹部が保守的になってしまうと、他の社員も何かを変えようという意欲がなくなり、指示待ちになってしまいます。
チームの活力がなくなり、戦う力が落ち、業績も低下してしまいます。
もっとも、どんな人でも変化が苦手で保守的になるようにできているようですが・・・。
しかし、経営環境が激しく変化している状況で、今までと同じことをやっていて繁栄するわけがありません。
技術や法律の変化、競合企業の動き、顧客の要求の高まり・・・。
今まで以上に価値のある商品やサービスを開発し、顧客にアプローチし、社内の仕組みを変えていかなければなりません。
そして、変化に対応するには、長い視点から変化の動きを察知し、変化を先取りすることです。
これが経営戦略やマーケティングなのです。
「将来、世の中がどう動くのか?」
「消費者は何を望むのか?」
「それにどのように応えていくのか?」
これらを考え、対応策を部下に実践させていくのが経営者や幹部陣の役割です。
「長い視点」と「広い視野」。
これこそ、経営者の持つべき目線です。
まもなく始まる新年度のスタートを見据え、目線を見直しましょう。 .
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