在庫の方針を明確にせよ
古山喜章です。
2月はバレンタイン、3月はホワイトデーと、
この時期、菓子業界のみならず多くの業界が、
商機を得ようとさまざまな仕掛けを打ち出します。
特に物販ビジネスの場合、
バレンタイン用、ホワイトデー用など、
材料や包装資材を発注します。
気を付けておきたいのは、
残った資材在庫をどうするか、です。
まぁ大体、多かれ少なかれ在庫が発生します。
その在庫はどれくらいあったのか、
その在庫はどうするのか、
チェックをしておかないと、
現場は概ね、その在庫を放置します。
来年も使うだろう、使うかもしれない、と、
在庫を正当化して考えてしまうからです。
しかし、イベントが終わったならば、それは在庫でなく、
少なくともその年度中に、ロスとして扱ってほしいのです。
はっきりいって、
読み間違いによる注文のしすぎ、
あるいは、営業の力不足、なのです。
その問題を隠して在庫計上したままにすると、結局、
二度と使うことはなく、流動資産に不良在庫がたまるだけです。
で、その存在はすぐに忘れられてしまいます。
それならば、問題を顕在化して再発防止策を考え、
発生したロスは特別損失として棚卸資産から除却したほうが、
経営にとっては大きなプラスなのです。
イベント用資材で残ったものは再使用せず、ロスとして計上・除却する。
そのため、イベント終了時の在庫をすぐにチェックする。
これらの方針を明確に伝えておけば、現場もその覚悟で仕事を進めます。
方針をはっきりしないと、
現場は概ね、自分たちの都合のよいように解釈して、
仕事を進めてしまうのです。
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