笑顔の不思議
古山喜章です。
ある飲食店で、こんなことがありました。
カウンターだけのお店で、中に接客スタッフが3名います。
オーダーを聞き、料理を出してくれるまで、
マニュアルどおりのような言葉で対応してくれます。
が、笑顔がないのです。
で、こちらが食べ始めたとたん、
カウンター内のスタッフ3人がおしゃべりを始めました。
すると、先ほどの接客時とはすっかり変わって、
見事に満面の笑みでしゃべっているのです。
唖然としました。
おしゃべりが中断され、水をグラスに注いで回ったのですが、
そのときはまた、ほぼ真顔なのです。
せっかく素晴らしい笑顔を持っているのに、もったいない。
最近の事例で書きましたが、
往々にして、このようなことがあるのを実感いたします。
同じような経験をお持ちの方もおられることでしょう。
客の立場で言えば、
いつなんどきでも笑顔で対応してくれたり、
微笑みを浮かべながら作業をしている様子を見ると、
料理を待っている時間さえも、心地よくなるものです。
常に笑顔が出るのは、
目の前の人や仕事を快く受け入れているから、
少し大げさに言えば、感謝の気持ちがあるから、
ということではないでしょうか。
笑顔を心地よく感じるのは、客として受けいえられ、
感謝されていることが、目に見えてわかるから、
なのだと思います。
同じくらいの値段で、
さほど違いのない料理・味であっても、
笑顔や活気、接客や清潔感、といったことは、
お店によって大きな差があります。
客は味よりも、スタッフ・店舗がどんな感じだったか、
を気にするものです。
で、次も行くのか、これっきりなのか、を判断します。
飲食店、ホテル、病院、小売店、スーパー、などでも、
同じことです。
スタッフの誰もが持っている笑顔を使うだけで、
顧客に大きな効果をもたらすことができるのです。
しかも、笑顔はタダです。
その割に、
笑顔が活用されていないお店が多く、
残念でならないのです。
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