異動のない人材の弊害
古山喜章です。
ひとつの部署に長く滞在している人材で困っている。
そんな声を聴く機会が、ここ最近何度かありました。
同じ部署に長くいつつも、
その中で業務の幅を広げ、深く掘り下げ、部下を育て、
業績向上に貢献してくれる謙虚さがあるならよいです。
しかし、
多くの場合、組織の活性化や人材育成に、
悪影響をもたらす存在となります。
長年の熟練から、それなりに業務をこなせるようになり、
ぬるま湯的な自分の居場所を守ろうとします。
その結果、
・勉強しようとしない
・新たなやり方を取り入れようとしない
・会社方針をないがしろにし、周囲に自分のやり方を押し付ける
・新規に配属された部下を取り込もうとする
・気に入らない人材を排除しようとする
などといったことが起こってきます。
“この部署では、自分が一番なんでも知っている”
“自分がいなくなったら会社は困るはずだ”
という過信におぼれ、本来の役割を忘れ、
それ以上に成長する努力をしなくなってしまうのです。
人によってそれぞれかもしれませんが、
同じ部署、同じ担当は、3年までにしたいですね。
私自身、サラリーマン時代には2年ごとに異動していました。
その中で、誰もやらなかったことに取り組む機会もあり、
社内のみならず、社外の人とも交流を築き、
仕事の幅を広げることができた、
と、数多くの異動に感謝しております。
来年度の組織をどうするか、
今が検討の時期だと思います。
3年以上、同じ部署、同じ担当の人材を、
ピックアップしてみてはいかがでしょうか。
« 安易なコピペにご用心 | トップページ | B/S面積グラフから考えてみよう (24) »
「人事・労務」カテゴリの記事
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい⑤(2021.01.22)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい④(2021.01.21)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい③(2021.01.20)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい②(2021.01.19)
- 社会保険料の労務コストを減らしなさい①(2021.01.18)
コメント