異物混入対策となる、明るさの管理
古山喜章です。
飲食店や食品工場における、
異物混入対策のなかでも、
その対策の維持・改善、周知徹底が難しいものに、
毛髪混入対策があります。
とはいえ、
決してあってはならない事故なのです。
多くの食品会社や厨房を抱える施設が、
毛髪混入対策に悩まされています。
正しい身だしなみや白衣の着用、
粘着ローラーの利用やエアシャワー、清掃など。
さまざまな対策を講じておられると思います。
で、最終手段は、
食品を目で見て異物がないか確認する、
ということになります。
その時、確認をする場所が暗い、
という現場を見ることがあるのです。
目視確認する場所が暗くては、
せっかくの最終チェックが手薄になります。
JIS規格で定められている、
工場内の照度基準を参考に考慮すると、
食品加工の通常作業なら、
作業者の手元は、500ルクスの照度が必要です。
(↓クリックしたら拡大します)
但し、
検品や毛髪チェックなどの細かい検査作業なら、
もうワンランク上の、750ルクスの照度が望ましいでしょう。
そもそも、食品工場や厨房で、
作業場の照度を計測したことがあるでしょうか?
・蛍光灯は累積点灯時間が長くなるほど、照度は落ちます。
・同じ照度でも、若年層よりも年配層は暗く感じます。
・LED照明の方が、陰がはっきりして異物発見がしやすい。
・蛍光灯のラインと作業位置がずれると、手元の照度は落ちる。
などなど、照度管理といってもさまざまな要素があります。
思い当たる業務を抱えている企業は、
一度、照度のチェックをしてみてはどうでしょうか?
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