幹部の7つの悪弊
ICOの森垣英和です。
ある会社での幹部研修会で、幹部としての共通のSWOT分析をやったことがありました。
SWOTとは、ご承知のように強み、弱み、将来のリスク、チャンス、現在・将来、内部・外部の視点によって事業分析、集団分析などに利用する分析手法です。
討議の間で、メンバーの1人が「強み、弱みもあるが、我が社の幹部の共通の癖がある」と発言。
「どんな癖があるねん」と討議から外れメンバーがしばし幹部の癖で雑談。
その会社の幹部には7つの悪弊があるということでした。
その7つ悪弊とは
1、人を自分の枠で決めてしまう癖
「あいつはあんな男や、言っても聞かん奴や」。
自分の考え方の枠でしか判断しない
2、俺はやってきたのに何故できないんだと部下を批判する癖
特に業績をあげてきた幹部に多く「俺は誰にも教えてもらわんでもやってきた。何でお前らはできないんや」と常に言う
3、環境が変わってきたからと方針を変えてしまう癖
方針をすぐに変えてしまう癖、それを外部環境のせいにする。
もう少し方針を続けたら、徹底したらうまくいっていたにも拘わらずすぐ方針を意味なく変えてしまう
4、部下には勉強せよと言うが自分はあまり勉強しない癖
スポーツや芸能のことは良く知っているが、経営、マーケティング、計数などはあまり知らない。
「そんなん、知らんでも仕事ができたらええんや」
5、新しいものや新しいことをやれば自分は進んでいると錯覚する癖
タブレットが出たら誰よりも先にそれを買って、「俺は使ってるで」。
3ヶ月くらい経って
「課長、あのタブレットはどうですか?」
「家に置いてある、重いからなあ」
6、評価は公正というが業績をあげている者には加点主義、そうでない者には減点主義
成績の良い部下には良いところに焦点を当て評価、悪い部下には問題ばかり見る。
成績の要因、原因についてはあまり掘り下げない
7、短期的対応で問題に取り組み、中長期的、時間のかかる事にはあまり取り組まない癖
早期の結果を求め、根本的、本質的な課題にはあまり熱心に取り組まない。
従って同じ問題、よく似た問題が発生し続ける
たまたま、その会社の研修で「こんな事もあるで」という形で出てきたテーマであり、その会社特有の事象かも判りませんが、さて、あなたの会社の幹部の「癖」はどうでしょうか?
« 2012年 就職希望企業ランキング | トップページ | 電子新聞の自販機現る »
「経営」カテゴリの記事
- コロナ対策 アップデート①(2021.01.26)
- 発想の転換を図れというが?(2021.01.24)
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
コメント