自己資本比率を上げるには
古山喜章です。
銀行による企業融資の格付けでは、
自己資本比率が、ウエイトの高い評価項目となっています。
財務の企業体力を計るにも、
自己資本比率は上げておきたい要素です。
しかし、その上げかたが問題です。
繰り返しになりますが、ムダな資産を取り除き、
総資産を少なくして、自己資本比率を高めてほしいのです。
つまり、オフバランスしてほしいのです。
資産の合計である総資産が小さくなれば、
自己資本比率を計算する際の、分母が小さくなります。
分子である自己資本が変わらず、分母が小さくなれば、
おのずと、自己資本比率は大きくなるのです。
〝自己資本比率を上げたかったので、増資しました〟
などという経営者に、未だにお目にかかります。
これでは、財務体力を蝕む要因は取り除かれず、
表面的に自己資本比率が上がったにすぎません。
そもそも、
何のために自己資本比率を高めておきたいのか?
ということです。
財務体力を強くし、逆境に襲われようとも、
会社そのものが倒れることのないよう、
体力をつけておいてほしいのです。
そのためには、オフバランス、ということを行い、
その結果として、
自己資本比率を上げていただきたいのです。
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