学生と社会人の違い
古山喜章です。
今年も、
4月入社予定の新入社員研修が早くも始まりました。
どの企業においても、必ずディスカッションするのが、
「学生と社会人の違い」ですね。
目的、活動、責任、人間関係など、様々な側面から、
学生と社会人の違いをグループで考え、
発表してゆきます。
そういえばやったことがあるなぁ、
という方も多いのではないでしょうか。
その中の「責任」という項目ですが、
学生生活は、責任が個人的で、狭い範囲の責任、
社会人生活は、個人の責任が会社全体の責任になる、
という回答を、よくみかけます。
もちろん、間違いではないです。
ただ、忘れてはいけないのが、
社会人は、世の中に対して責任がある、
ということですね。
その会社の提供する価値やサービスをもとに、
広く世間さまに対して責任があるわけです。
そのことを忘れると、
ある企業は、ルール不徹底で食中毒をおこし、
ある企業は、原発事故で世間を危機に陥れ、
ある企業は、役員・社員が多額の使い込みをし、
ある企業は、損失を隠して決算を粉飾し、
ある企業は、どこかに預けた年金を損失してしまう、
などということになってしまうのです。
そのことを伝えると、新社会人のみなさんも、
“なるほど”と納得し、社会人としての、
その責任の大きさを強く感じてくれるのです。
ところが長年、社会人として働くなかで、
世の中に対する責任や役割を忘れ、
会社や個人の都合の良いように考えてしまうわけですね。
この一年の間に起こったさまざまな不祥事を振り返りながら、
新社会人となった、その原点の際に教えられたことの大切さを、
改めて強く実感する次第なのです。
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