B/S面積グラフから考えてみよう(30)
古山喜章です。
~債務超過の時の書き方~
貸借対照表の自己資本総額が、マイナスになっているとき、
つまり、債務超過の状態になっているときに、
〝面積グラフはどのように書けばよいのですか?〟
と聞かれることがあります。
総額がマイナスだと、
グラフに表せないので困ってしまうわけですね。
より細かく言えば、
資本金はプラスの数字だけれども、
剰余金がマイナスの数字になっており、
そのマイナスが資本金の額を上回るため、
自己資本総額がマイナスになっている、
という状態です。
左側の一番下にある、〝損失〟という部分があります。
これが、マイナス数字の剰余金を表します。
おわかりになりますでしょうか?
つまり、
資本金だけを自己資本の部分で表し、
マイナスになっている剰余金を、左側、
資産を表すグラフ部分の一番下に、
プラスで付け足すわけです。
そうすれば、左右のバランスを取りながら、
面積グラフに表すことができます。
図で見てわかるのは、左側(資産)に対して、
右側(負債+資本)が多すぎる、ということです。
だから、左側に〝損失〟を付け足して、
左右のバランスをとっているわけです。
これが何を意味するのか?
は、次回にお伝えさせていただきます。
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