銀行スコアリングの対策 その②
古山喜章です。
銀行スコアリングによる格付を上げるには、
営業利益と経常利益をいかにして増やすか、
ということを考えればよいわけです。
なかでも、
特別損失で計上できる費用はないか?
ということを考えねばなりません。
原材料費の場合。
例えば、
在庫の不良在庫を原価に含めて処理すれば、
単なる原材料費として計上されます。
が、不良在庫分を棚卸除却損とすれば、
特別損失で計上できます。
修繕費の場合。
例えば、
先般の爆弾低気圧で、どこかを修繕した、
あるいは、台風被害で修繕した。
これは、災害によって発生したものですから、
特別損失で計上すればよいのです。
消耗品の場合。
例えば、
放射能検査に対応するために、検査機器を購入した。
これも、一時的な環境変化に対応するためのものですから、
特別損失で計上すればよいのです。
支払手数料の場合、
例えば、
訴訟関連で弁護士費用が発生した。
これも、通常の営業外によるものですから、
特別損失で計上すればよいのです。
人件費の場合、
例えば、
入札など長期的な見積もり対応で人件費がかかり、
結果として落札できなかった場合、
(特に建設関係など)
その要した人件費を特別損失にすることができます。
災害対応や災害支援なども同様です。
明確に記録をしておけばよいのです。
いくつか挙げてきましたが、
通常の営業以外のことでかかった費用であれば、
しっかりと明記・記録し、特別損失にすればよいのです。
ちょっとした手間ではありますが、
その手間を惜しまない企業が、
格付に有利な営業利益、経常利益を獲得できるのです。
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