意識の方向をそろえる
古山喜章です。
1年前から月次の経営会議を始めた会社があります。
その会社ではそれまで、
各部門の責任者が集まって業績に関する会議をする、
ということが全くなかったのです。
当然、部門別の業績報告書もなければ、
部門長が全社の業績の現状を知る場もなかったのです。
スタート当初は、
〝その会議でどれくらい時間を取られるんですか?〟
という、「現場が大変なことも知らずに」的な発言をする方もおり、
どちらかというと、
経営会議に対して前向きな姿勢の方は少なかったですね。
しかし、
現場をよくしたい、
お客様に喜んでいただきたい、
という思いは、皆さん同じだったのです。
誰もがまじめに業務に取り組んでいたのです。
各現場レベルでのミーティングだけが行われていました。
経営会議のなかで、全社の業績や財務状況を開示し、
各部門の成果・反省・問題点を報告し、
トップ陣が今後の方向性を伝えてゆきました。
それぞれの問題に各自が率直に意見を発言しました。
1年を経過するなかで、
ようやく部門長クラスの意識が同じ方向を向き、
収益性も上がりました。
今では、
経営会議そのものに不満を持つ者は誰もいません。
まだまだ課題はありますが、
幹部クラスの意思統一ができたことで、
経営組織としての、
成長への歩みを進めてゆくことを期待しております。
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