企業は人なり!
みなさん、こんにちわ。ICOグループの内藤です。
「企業は人なり!」
どこの会社に行っても必ず出てくる言葉です。
会社の業績は、財務力や商品力、販売力、サービス力などから生まれますが、それらは所属する人から生み出されるからです。
しかし、「それではどのような人を育てているのですか?」と尋ねると、具体的に答えることのできる経営者は多くありません。
「仕事ができる人」とか「積極的な人」「全体を見渡せる人」「明るい人」「あきらめない人」「相手の立場を理解できる人」「お客様によろこんでもらえる人」・・・・・・。
抽象的な答えなら出てきますが、「TOEIC 800点以上の語学力のある人」とか「固定客100社以上持てる人」「税務申告書類が作成できる人」「NCのプログラミングのできる人」・・・など具体的に求める人材像を明確にしている会社は決して多くないのです。
さらに、「いつまでに」という人材育成計画を持っている会社はさらに少ないのが実情です。
先日、数年前から参画しているある企業の新年度最初の人事会議に参加しました。
その企業では、社員一人ひとりの具体的な人材育成計画があり、その計画に従ってOJTやOffJTが行われるとともに、本人も自己啓発に励みます。
四半期ごとに育成状況をチェックし、人事考課の評価に反映されます。
「人材育成がすべての業務に優先する」というポリシーで、研修会やセミナーには何をおいても参加しなければなりません。
OJTの指導担当者も部下育成の結果を評価されるため、必死で部下指導にあたります。
このような取り組みを継続して行っているために、社員の質が高まり、業界では勝ち組企業と呼ばれています。
最初は「部下を指導する時間がない」とか「研修で人が抜けると業務に差し障りがある」とか文句をいっていた社員も自分たちの能力が高まり、実績が出てくるとだんだんと異を唱える人は減ってくるのです。
当初は退職する人が多くいましたが、最近では退職者が激減しています。
業績向上と明確な人事方針のために、社員満足度が高まったからです。
さらに、最近では優秀な社員が入社してくるようになりました。
求める人材像が明確になったからです。
企業の強みづくりは、明確なポリシーと継続的な活動があってこそなのです。
「企業は人なり!」という言葉だけをいくら唱えても人材力は高まりません。
求める人材像を明確にし、計画的に育成しなければ何も変わらないのです。
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