自社の商品力を考える
古山喜章です。
中長期の戦略・構想などを練る際、
“自社の特徴・強みは何か”
ということを検討します。
そのなかで、
“あなたの会社の商品力は何ですか?”
という質問をします。
そう尋ねると、
“わが社では〇〇がよく売れています”
“△△が人気商品で、売上のシェア〇〇%です”
などと答えられる場合があります。
しかし、それは商品力とは言いません。
単に、売れ筋商品です。
商品力というのは、
売れている商品を指すわけではないのです。
“その商品はなぜ売れているのですか”というところに、
他社商品とは違う商品価値があるのです。
こう聞かれると、多くの人は“う~ん・・・・”と、
考え込んでしまいます。
ライバルだって、わが社と同じ環境の下、
戦っているのです。同じように、厳しいわけです。
その中にあって、自分の会社の商品を選んでいただける、
というのは、そこにやはり、
他社の商品・サービスよりも、何等かの優位性があるのです。
デザインであったり、
納期スピードであったり、
品ぞろえであったり・・・。
他社にはない、あるいは、
他社がマネをしようとしてもすぐにはできない、
というものが商品力であり、顧客が認める価値なのです。
で、その商品力が付加価値となり、粗利益が増えるのです。
商品力=粗利益なのです。
ならば、粗利益を増やすため、
その商品力(=優位性)を高めることを課題として、
取り組めばよいのです。
これらのことを、自社のメンバーで考えてみるだけでも、
意思統一が現状よりも進んでゆきます。
ぜひ一度、
社内メンバーで、自社の商品力を討議してみてください。
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