カットフルーツの自販機の売りモノは?
古山喜章です。
大阪地下鉄の天王寺駅と、近鉄阿倍野橋駅の間のコンコース内に、
カットフルーツの自動販売機が登場しました。
東京ではちらほらあるようです。
パンやお菓子を売る自販機と似たタイプのものです。
リンゴやパイナップルなど、カットフルーツがビニール袋に入って、
1パック180円です。
誰が買うのだろうと、しばし遠巻きに見ていましたが、
誰も買いませんでした。
珍しそうに見る人が、数人いました。
この自販機の、本当の売りモノ・価値は何でしょう?
多忙でスーパーやコンビニにも行けない人が、
手軽に生のフルーツを買って食べれること。
う~ん、とはいっても、
近隣にはコンビニ、スーパー、百貨店が乱立し、
買う理由とまではいきません。
それに、コンビニくらいは行きますしね。
結局、このカットフルーツを、
自販機で買う理由といえば、物珍しさ、くらいでしょうか。
実際の顧客ニーズに応えて現れたのではなく、
“何か変わったものを自販機で売れないだろうか”
といった発想からスタートしたとしか思えないのです。
いわゆる、
“プロダクト・アウト”、押し込み販売ですね。
なので、あえて言えば、生ものを自販機で売る、
という技術そのものが、売りモノではないでしょうか?
しかしそこに、商品開発の落とし穴があります。
それは、技術者、開発者の挑戦ではありますが、
顧客が求めていなければ、スゴイ技術も受け入れられない、
ということなのです。
できるかどうかにこだわり、
やることの意味が忘れられがちになるのです。
それに正直いって、自販機内の商品がいつのものなのか、
品質管理がちょっと気になります。
売れていれば回転が良いでしょうけれども、
見る限り、回転は悪そうなのです。
今回は買わなかったのですが、
次回は買ってみたいと思います。
« 銀行スコアリングの対策 その③ | トップページ | 修繕費を惜しまない »
「商品開発」カテゴリの記事
- 常に新たなメシの種を探しなさい⑤(2022.09.16)
- 常に新たなメシの種を探しなさい④(2022.09.15)
- 常に新たなメシの種を探しなさい➂(2022.09.14)
- 常に新たなメシの種を探しなさい②(2022.09.13)
- 常に新たなメシの種を探しなさい①(2022.09.12)
コメント