資金繰りは日繰りで考える
古山喜章です。
お金には、入ってくる日と出てゆく日があります。
毎月の何日にお金の出入りがあるかで、
手元に用意しておきたい資金の調達が変わってきます。
例えば、
毎月末に入ってくる金額が多く、
同様に、出てゆく金額も毎月末が多い、
というケースがあります。
どちらも月末なら何も問題ないように思えますが、
銀行振込の手続きなどをしようとすると、
振込日の数日前に手続きをしなければならず、
その時点で振込分の資金が必要となります。
また、入金口座と出金口座が異なる場合もあり、
月末入金の月末支払だと、
どうしても運転資金を余分に抱えてしまいます。
このことは、
資金繰り表を月次で見ているだけでは、わかりません。
わかっているのは、財務担当者だけです。
資金繰りを日繰り単位で見れば、
この問題が明確になります。
で、
回収日を数日間早めるか、支払日を数日間遅くするか、
ということに取り組めばよいのです。
最初のケースだと、回収日が20日や25日になれば、
入金後に支払いの段取りきができ、資金繰りが楽になります。
さらに、余分な現預金を持つ必要がなく、
月末の現預金残高も小さくなります。
つまり、年度末なら総資産を、
少しでも小さくすることができるのです。
回収と支払のバランスが、
効率の良い日取りで組まれているか、
気になる方は確認してみてください。
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