カリスマ性は必要か?
古山喜章です。
後継者の悩みによくあるのが、
“自分には親父のようなカリスマ性がない”
“どうしたらいいんだろうか?”
というものです。
現オーナーの強烈なカリスマ性で会社を引っ張り、
現在に至っている、という会社はたくさんあります。
しかし、
私は、カリスマ性がないなら、それでいいじゃないか、
と考えています。
実際、業績や財務をよく見ると、
カリスマ性が強いからと言って、財務内容が良い、
とは限らないですね。
まったくもって別物です。
その多くは、経済成長の時代において、
売上拡大、規模の拡大、という面において、
カリスマ性が大きな牽引力となっていたように
見受けられます。
その反面、カリスマ性が強いがゆえに、誰も何も言えず、
組織力・チーム力がない、という悪い一面もあるのです。
そして、オーナーにカリスマ性のない会社でも、
業績も良く、財務内容も良い、という企業は、
いくらだってあるわけです。
だから、当然ですが、
経営にカリスマ性が不可欠なわけではないのです。
そういうタイプの社長・オーナーであった、
というだけのことなのです。
後継者は、自分自身のタイプに応じて、
経営を継続するための道筋を切り拓けばよいのです。
自分の強みを見出し、磨き続ければよいのです。
そのために必要な右腕・左腕、中堅幹部を、
育ててゆけばよいのです。
自分にないものを嘆くより、持っているものを活かすことです。
そして、改めるべきことは改めるのです。
それにはまず、
自分自身のタイプを知ることが、必要なのだと思います。
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