人事考課で陥りやすいエラー
古山喜章です。
夏の賞与に向けて、この時期、
人事考課を進めている企業が多いです。
しかし、人事考課のバラツキを少しでも縮めるため、
考課者への研修を実施している、という企業はまだ少数派です。
考課者には特に、次のようなエラーに陥らないよう、
人事担当者や役員から、注意を促してほしいですね。
1.ハロー考課
何かひとつでも良いことがあると、何もかも良く評価してしまう。
何かひとつでも悪いことがあると、何もかも悪く評価してしまう。
直近の出来事に左右され、その印象だけで全てを評価してしまう。
「一生懸命仕事をしている」
「前回良かったから、今回も良い」
「あいつはダメだ」
2.寛大化傾向
全体的に、考課が甘くなりがちである。
「良くやっているからAでいいだろう。」
「彼のことはよくわからない。」
「サービス残業が多いから評価を上げて賞与を増やしてあげよう」
3.中心化傾向
ほとんどB(中心評価)になり、優劣の差がつかない。
「無難につけておこう」
「よくわからない」
「はっきり説明できない」
結局、
部下の行動を日頃からよく観察できていない、
部下とコミュニケーションが十分に取れていない、
ということが原因となって、上記のようなエラーに陥るのです。
そして、いくら人事考課がブレていなくても、
考課者である上司が、部下から信頼を得ていなければ、
人材育成・人材開発という、
人事考課の目的を果たすことができません。
人事考課の活用実態を捉え、必要ならば、
考課者への指導をお願いしたいですね。
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