オリンピック化を図れ!
みなさん、こんにちわ。ICOグループの内藤です。
ロンドンオリンピックも開幕し、連日熱戦が繰り広げられています。
日本にとっても待望の金メダルを柔道の松本薫 選手が獲得し、誇らしい気持ちで一杯です。
私は小さい時からスポーツが大好きで、今回のオリンピックもついつい夢中で応援してしまいます。
個人的には、普段はあまり関心の高くない柔道や水泳、レスリング、バドミントン、陸上競技、卓球、自転車競技・・・・などでも、オリンピックの時だけはにわかファンになってしまいます。
マスコミもやたらと盛り上げ、真夜中であるにもかかわらず普段では考えられないような驚異的な視聴率を上げています。
なぜ、このようにオリンピックには人々の関心を引き付ける魅力があるのでしょうか?
いつも考えています。
まず、世界のトップ選手が集い、真剣勝負をしている姿に魅了させられます。
自分たちには手の届かない、トップレベルの技術のすごさに圧倒されてしまいます。
次に、4年に一度という希少性にあると思います。
選手は4年間の地道な努力があってやっと花を咲かせる。観客も4年間待ちに待って、選手の姿を見ることができる。
4年に一度の一発勝負にワクワク、ハラハラ、ドキドキしてしまいます。
三点目は、自分の所属する集合体との一体感にあるのではないでしょうか。
自分が育った国や郷土への愛情や誇り。自分も一体となっているという安心感。
代表選手はまるで自分たちの代表のように感じてしまいます(本当はあまり関係がないのですけれど・・・・・・)。
自分の過去を思い出しながら、自分にできなかったことや勝つことができなかったことに対して選手が代わりに戦ってくれているように感じているのです。
選手に「がんばれ」と言いながら、実は自分に「がんばれ」と言っているのです。
企業もこのような、「トップレベルの技術」、「希少性」、「組織との一体感」を活用して企業内オリンピックをしてはいかがでしょうか?
トップレベルの技術を日常性から脱してワクワク、ハラハラ、ドキドキする仕組みをつくることが必要なのです。
「自社のコア技術を競わせる」、「定期的にコンテストをする」、「優秀者は表彰して優遇する」・・・・・・。
私の支援先では、毎年1回、改善提案コンクールを実施しています。
「企業競争力は不断の改善活動からしか生まれない」という信念のもと10年以上にわたってコンクールを実施しているのです。
全社社員に改善提案の提出を求め、その革新性や利益貢献度などを厳しく評価します。
最優秀賞は高く評価され、幹部への登竜門になっています。
他の社員にとっても憧れの存在となっているのです。
また、サービスコンテストや技術コンテストを実施している企業もあります。
新規開拓や不良率の低減もオリンピック化を図ることで活性化するのです。
改善提案オリンピック、技術オリンピック、新規開拓オリンピック、新製品開発オリンピック、回収オリンピック、コストダウンオリンピック、部下育成オリンピック・・・・・・などを検討しましょう。
ヒトは目標を掲げ、高く評価され、誇りを持つことで信じられない力を発揮するのです。
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