「不良」を削減せよ!
みなさん、こんにちわ。ICOグループの内藤です。
早いもので今年も半分が経過し、本日から後半がスタートしました。
やらなければならないこと、やりたいことは計画通り進んでいますか?
本日から、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が開始するなど新しい制度もスタートしますね。
また、大飯原発が再稼働したり、牛の生レバーが提供禁止されたりするなど新たなルールも適用されます。
企業においても目標を達成するためには、週、月、四半期、半期、年度など機会を見つけてチェックすることが欠かせません。
今年も半年たった今こそ、今までのチェックをしましょう。
売上高や利益のみならず、資産の内容や決算書に表れない人材や顧客満足度などのチェックを行なう良い機会でしょう。
経営不安の種を取り除き、つぶれない会社をつくるためには「不良」なモノを取り除き、「優良」なモノに変えていくことが必要です。
不良債権、不良在庫、不良設備、不良製品、不良人材、不良顧客・・・・・。
そして、「不良」を取り除き「優良」にしていくためには、良い悪いの基準を明確にしなければなりません。
良い状態はどのような状態なのか?悪い状態は?
もちろん、各会社によってその基準は変わってくると思いますが、
例えば、
・売上債権は、支払予定日までに入金されるのがよい状態で、それ以外は悪い状態
・現金で支払わるのがよい状態で、手形での支払いは悪い状態
・製品在庫は、10日分までは良い状態で、それを超えると悪い状態
・設備稼働率は、90%以上が良い状態で、それを下回ると悪い状態
・改善提案は、ひとり月間1件以上が良い状態で、それを下回ると悪い状態
・1年以上使っていない設備や道具がある状態は悪い状態
などなど・・・。
悪い状態にあるものはこの機会に処分しましょう。
そして、悪い状態に戻らないように仕組みをつくりましょう。
私が支援しているある企業では、予定日までに入金されない売掛金である「未収入金」が2年間で6分の1に減少しました。
入金日の打ち合わせ不足や後になってからの値引き要請、踏み倒しなどがあり、一時は1億円を超えていましたが、先日の会議では約2,000万円との報告がありました。
営業マンは売上をあげるのに必死で入金は後回し、幹部も同じ意識でしたが、会社の方針で回収管理を強化、回収実績を評価基準に入れたことで状況は一変しました。
「不良」な状態を明確にし、人事評価という仕組みに入れることで、成果は表れるのです。
在庫の削減、不良率の削減、ムダの削減、作業効率の向上なども同じことがいえるのです。
今まであいまいにしてきたことをあいまいにせず、「不良」を取り除いていかないと、世界との戦いには勝てない状況が直面しているのです。
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