IT化が進まないワケ ①
古山喜章です。
IT化が進む企業と、進まない企業があります。
その違いはいったい何なのか?
IT化が進まないワケ①
~IT化失敗のトラウマ~
IT化が進まない理由のひとつに、
過去に取り組んだIT化がうまくゆかなかった、
という“トラウマ型”があります。
とりわけ、90年代のこと、
多くの業務にコンピューターが導入されました。
当時はIT化ではなく、OA化と呼んでいましたね。
受発注や売上管理、勤怠管理などに、
いわゆるオフコンが導入されていったのです。
導入に数千万円かかる、ということがザラにありました。
ところが、ちょっとしたプログラムの修正がやたらと発生します。
しかも、その都度、数百万というコストがかかりました。
確かに今でも、オフコンレベルでは、かなりの高コストがかかります。
で、挙句の果てに、「そのシステムは使えない」とトップが結論づけ、
元のやり方に戻してしまった、
ということがあちらこちらであったのです。
今でも、電子カルテ導入の医療現場などでは、
似たようなことが起こります。
一度そのような判断をしてしまうと、
苦い思い出があるわけですから、
その後は、積極的にITを導入しようとしなくなるのですね。
ある意味、
初期IT化の失敗に、大きな責任を感じておられるのです。
しかし、心理的なトラウマというものは、
“そのときはそれで良かったんだ”と割り切らない限り、
その思いを断ち切ることができません。
イヤな思いの印象のまま、IT化が止まってしまっているのです。
その当時と現代では、ITも大きく変化しています。
もはや全く別次元に到達していると言ってもよいでしょう。
失敗の経験に引きずられることなく、
失敗したからこその強みを活かし、
“IT化失敗のトラウマ”を乗り越えてほしいですね。
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