オリンピックに学ぶ(2) ~敗者復活の仕組み~
みなさん、こんにちわ。ICOグループの内藤です。
ロンドンオリンピックも終了しましたが、マスコミではメダリストたちが毎日出演し後日談などを語っています。
「あの場面はどうだった」とか、「あの時はどう思った」とか・・・・。
とても興味深く、そして改めて感動させられます。
どのようなメダリストも平坦な道ではなく、極限状態から乗り越えてきたのだと・・・・。
そして、周りの人々に支えられてきたのだと・・・・・。
そんなとき、ふと敗れた選手のことを考えてしまいます。
ヒーローになり損ねた人々・・・。
男子マラソンの藤原選手、女子マラソンの重友選手、男子柔道の穴井選手・・・・・・。
勝者をたたえるのはもちろん大切ですが、敗者の気持ちに配慮することも大切だと思うのです。
心ない人からのバッシングなどを受け、落ち込んだり迷いなどがあるのではないかと心配してしまいます。
敗れた選手にはぜひとも、自信を回復され、これからもがんばってほしいと思います。
もちろん敗れた選手や関係者は、それぞれに敗因を分析して、次に向けての対策を立てていると思います。
負けたことは残念ですが、反省こそ次への第一ステップなのです。
そして、このことは企業経営も同じです。
組織の中では成果を出すメンバーもいれば、成果を出せないメンバーもいます。
成果を出したメンバーはしっかりと賞賛してあげましょう。賞与をはずみ、昇給・昇格も検討しましょう。
責任と権限を委譲し、さらに大きな仕事を期待しましょう。
一方、成果を出せなかったメンバーには、「何がネックになったのか?」「失敗要因は何だったのか?」をとことん追究しなければなりません。
個人に任せるのではなく、チームとして考えるのです。
多くの企業ではその作業を本人に委ねてしまい、「個人の能力不足」で終わったり、「運が悪かった」とか十分に反省をしないケースが多いようです。
「終わったことは仕方がない」という発想です。
しかし、失敗原因をチーム全体として捉えなければ、次への進歩がありません。
そして、その失敗原因をチームとしての共通知に変える必要があるのです。
失敗の中にこそ、次の成功の種が隠されているのです!
私の支援先の企業では、月次の結果が出れば、必ず前月の反省と当月・次月の行動計画を部門長を交えて検討しています。
もちろん年次の予算も個人から部門全体、全社にいたるまで反省し、分析し、検討し、立案されています。
以前に比べ、目標未達のメンバーはぐんと減りました。
勝者が増え、敗者が減ったのです。
敗者を復活させるための方策こそが、組織力を強化させるポイントではないかと思います。
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