企業で起こる不正①
福岡雄吉郎です。
実際に起こった不正事例を、自分自身の体験等を交え、
紹介させていただきます。
-預金の引出し-
出納担当者が個人的にギャンブルで大損してしまい、
会社のお金を使ってその穴埋めをしていました。
その人は会社内では勤務態度もよく、
朝から晩まで熱心に働いて、
職場からの信頼も厚かったようです。
その結果、何もかもがその人だけに任されていて、
誰かがその人の仕事をチェックする、
ということは行われていませんでした。
気づけば多額の定期預金が解約されて、
個人の借金の返済のために会社のお金が使われていました。
一時、農協などでもそういった事例が起こり、
ニュースになったことを記憶されている方も
多いのではないでしょうか。
この場合、日常的に誰かがやった業務を別の人がチェックしていれば、
こうした不正を防止できる可能性は高くなります。
また、決算時には銀行の残高証明書を取り寄せて、
会社の預金の帳簿残高と銀行の証明額が一致しているかを
チェックすることも有効です。
この企業では、こうしたことが行われていませんでした。
もし、現金出納業務が誰か一人に任せっきりになっている、
という状況であれば、最低限、自分の会社の預金の帳簿残高と
銀行の残高証明書が一致しているか、確認しておくことが望まれます。
お金まわりは不正が発生しやすいので、
特に慎重な対応が必要です。
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