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2012年10月29日 (月)

名士と呼ばれるのも考えものです

古山喜章です。

ある企業にて、
会社更生法による更生手続きが開始されました。
私の顧問先にも、取引関係があるものの、
金額は少額で、ホッとしているところです。

取引していた各関係企業ともども、寝耳に水で、
まったく信じられない、という状況であったようです。
で、なぜ信じられないのかをお聞きすると、
「県内でも、名士中の名士としてとおっており、
 あの人が経営しているなら絶対に大丈夫だろう」
と、関係者は常日頃から口にしていたそうです。

確かに、その経営者の経歴を見ると、
〇〇協会理事、○○委員会委員長、などなど、
そうそうたる肩書きがズラリとひしめいております。
地域で名士と呼ばれるのも、無理はありません。

しかし、
名士だからといって、経営がうまくいくかどうかは、別問題です。
むしろ、
それだけ多くの肩書きがあると、本業の経営がおろそかになる、
ということは、大いに考えられます。
社長とはいえ、本人は広告塔的存在で、
経営面は次代の経営者や他の幹部に任せても大丈夫、
という状態なら、それでも良かったのでしょう。

しかも、幅広いジャンルでの肩書きが増えてくると、
段々と、断りたくても断れなくなるようです。
で、ますます肩書きが増えてゆきます。
そうなると、
自社の経営に注力するエネルギーは、どんどん奪われます。

“あの社長は立派だ”
“名士だ”
“あの人なら間違いない”
と言われても、そのこと自体が経営を支えているのではありません。
ととどのつまり、カネが回らなければ、終わりなのです。

地域や文化への貢献をするなら、あくまでも、
本業を通じておやりください、と申し上げたいですね。
個人で受けてやりたいのなら、一線を退いたうえで、
お受けするべきだと思います。

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