i-Pad mini のうれしいこだわり
古山喜章です。
i-Pad mini が発売され、さっそく触ってみました。
まず、想像以上に軽いことに驚きました。
アップル製品は薄くても重量感はしっかりある、
という印象が強かったので、これは意外でした。
機能的には従来品と変わりません。
サイズが小さく軽い、ということがポイントです。
ただひとつ、
嬉しかったのが、本体に接続するコネクターの部分です。
通常、コネクターの断面は、凸の形状になっていました。
なので、差し込むときに上下を確認したり、
差し込もうとして上下が逆であることに気づいてむきを変えたり、
という行為がつきものでした。
ちょっとしたことですが、わずらわしい行為です。
それが、今回のコネクターを見ると、断面が楕円形で、
上下がないのです。
なので、上下の確認が不要だし、差し込み間違いもありません。
今年の秋モデルから導入したようです。
こういうところを見ると、
“う~ん、これはありがたい”と感じるとともに、
アップル社の商品力を実感してしまいますね。
このわずらわしさは、誰もが感じてきたことだろうし、
商品の最もわかりやすいところに見えていた課題です。
なのに、携帯もスマホも、タブレットも、
コネクターの形状を上下無関係にする、
ということを実現できなかったのです。
取り組んでいた企業はあったかもしれませんし、
“こういうものだ”と見過ごしていた企業もあったかもしれません。
長らく実現できなかったのも、技術的な問題があったのでしょう。
しかし、些細なことではあるけれど、使う側にとっては、
つきまとうストレスがひとつ解消されたわけです。
ムダな行為がなくなったのです。
デザイン、機能、それに加えて使いやすさ、
ということを考えた時、改良・改善の余地が残されている、
という商品はまだまだ多いのではないでしょうか。
自社の商品を振り返り、
当たり前のようになっている“わずらわしさ”がないかよく考え、
課題を見出し、解決へ向けてとことん考え抜いてほしいですね。
「考えて、考えて、考え抜いて、手を抜かない」
映画界の巨匠、黒澤明が残した言葉を、
i-Pad mini を見ていて思い出しました。
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