完全キャッシュレス化への道 ⑤
古山喜章です。
キャッシュレス化を進めてゆくなかで、
その方法を進めようとすると、こう言われたことがあります。
その時は、一時立て替えて給与時に支給、という方法でした。
“それって、経理が楽になるためだけですよね。”
言い換えれば、
“僕らにとっては不便になるだけで、なんのメリットもないじゃないか!”
“経理だけが楽になるのは不公平だ!”
と、いうことですね。
キャッシュレス化は、会社としての取り組みであり、
管理業務の効率化や、不正防止、という、
目的・狙いがあるわけです。
それに、一時立て替えになるのは、経理、総務など、
本部機能の者も同様です。
以上の部分を説明することで、納得してもらったのですが、
それでもしぶしぶ、という感じでしたね。
このような方は、まあ会社全体のことなど考えませんね。
それに、会社は常にあるもの、だと勘違いしています。
“なぜそこまでしないとダメなのか?”
“それくらいの手間をかけるくらい、儲かっているだろう”
などというように思っています。
とかく、自分のことしか考えない従業員がいるものなのです。
管理業務のなかで何か改革やIT化を進めようとすると、
かならず、各現場社員の理解や協力が必要になります。
説明が不十分だと、頓挫してしまうこともしばしばです。
それだけに、
管理業務を司る幹部や、管理業務に携わる者は、
相手に伝わりやすい話し方・伝え方や説得力、知識、
を身に着けてほしいですね。
そして、現場社員との日ごろのコミュニケーションですね。
これらのことが不十分だと、何かと事が停滞します。
やっかいな社員はいるものですが、
嫌がらせのように口をはさまないよう、
予防線をはっておくことはできるのです。
私自身、さまざまな管理業務に16年携わって、
実感させられた次第、なのです。
組織の中で、管理業務に携わっていると、
社員の考えていることや感じていることが、よくわかります。
後継者の方々には、体験しておいてほしい部門・部署ですね。
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